【レポート】トリノ・エジプト展

上野の東京都美術館で開催中のトリノ・エジプト展に行ってきました。

土曜日ということもあり、上野公園は人・人・人~!
事前情報で「シカン展が人気で入場待ちだけど、エジプト展は余裕」と聞いていましたが、一抹の不安を感じてしまいます。
噴水を抜けて歩くこと10分、会場到着。
ここに来るのは大英博物館展以来なので、6年ぶり。のこぎりを胡弓のように演奏するおじさんも健在でした。
心配をよそに会場は比較的空いていまして見やすかったです。
大英博物館展のときは平日でも1時間待ちでしたが……あれはいまでも悪夢です(笑
さて、会場は、といいますと、イタリアらしく洗礼されたレイアウト。展示品は新王朝時代がメイン。私好みでした。
1階は、王墓の職人の街 テーベのディール・アル=マディーナからの出土品が入るとすぐに展示されています。木槌やのこぎりといった、3500年前の道具が多数展示。
書記の学徒の使用した、ウズラとハゲワシとフクロウを正しく書き分けるための、ヒエログリフの練習もありました。
ヒエログリフは画才もないとダメですから、絵のセンスが無いと難しいですね。
2階は、銅像やステラといったエジプトらしい品々が展示。
牡羊の像がかなり来ています。エジプトでは牡羊は聖獣でしたが、占星術的にはこの時代、春分点が牡羊座。
古代エジプトの人々はこのことを知りませんでしたが、無意識に感じていたのかな? と勘ぐってしまいます。
パピルスも来ていました。 トリノで有名な王名パピルスはさすがに来ていませんでしたが(笑、死者の書が来ていました。
これはきれいです。これだけの完全品は珍しいでしょう。
そして、ポスターにも登場する石灰岩のツタンカーメン像。
右側面部に、1818年だったかな? あとで彫ったいたずら彫りがあります。エジプトっぽい絵も彫られていましたが、出来はイマイチ(笑
最後3階は、納棺用品や子供のミイラと成人のミイラがあります。
かなり裕福なかたのお子さんだったのでしょう。施しが最上級でした。
と、見ているうちにあっという間にお土産コーナー。つまり終わりです。
好例のお土産チェックですが、結構充実しています。
香水瓶とかペンダントなど定番品もありますが、ネクタイやスカーフといった現地のミュージアムグッズも販売しています。
イタリアだけあってデザインが洗礼されていますが、お値段も素敵でした。
この展覧会、10/4まで開催。その後は仙台に行くそうですので、東北方面の方、お見逃しなく!!