ルーブル美術館にダマされた話

現在ルーブル美術館展が開催中なので、本家ルーブルネタを。

ルーブル美術館は一度訪れたことがあるのですが、その規模と美術品のすばらしさはなんとも言えないものでした。
多くの展示物の中でも、お目当てはアストロラーベなど占星術用具と、エジプトセクションのデンデラのハトホル神殿にある世界最古の天宮12宮図です。

エジプトのデンデラの神殿から、これだけを切り取ってフランスに持ってきたそうですから、なんてことでしょうw
現在、デンデラのハトホル神殿にあるのはレプリカだそうです。
で、この12宮図ですが、当時年代が特定されていないとお聞きしていましたし、本にもそのように書かれているのが多数ですから、それを信じていたんです。
で、ルーブルに行きまして、学芸員さんに改めて質問したんです。
どうせ特定されていないと言うに違いない→やっぱり、
ということを確認するために。
そしたら……
「はい、特定されています。紀元前52年9月25日だそうです。本も売っていますので、興味がありましたら売店でお求めください」
工工エエエ(´Д`;)エエエ工工 

フランス語しかない、というので仕方なくそれを購入し、日本に帰ってきた訳です。この本、アマゾンで見ましたらお値段3万円! だそうです。
著名な先生方が同定はしてないというのだから、それが正解だと思う反面、本家ルーブルで本も出ているから、やはりそれが正解なのかなぁ、とモヤモヤした気持を抱えながら過ごすことになります。
その封印が解かれたのは。数年の時を経てから。
2007年から天文ガイドで近藤二郎先生の連載「エジプトナイル星物語」が始まってから。現在は終了し、舞台をメソポタミアに変えて連載中ですが、これも非常に興味深いです。是非、本にして頂きたいな、なんて。
話しを戻して…
いつかその連載の中でデンデラネタが来るだろうと思っていましたら、2008年7月号に登場! デンデラの12宮図はいったいどうなんだ! この謎がついに解かれたのです。
「同定されていません」
オヨヨヨ~(´Д`;)
ルーブルにダマされた訳です。でも、恨んでいませんw
ルーブル美術館は本当にすばらしい美術館です。
1週間いても見切れないんじゃないかな?
私はルーブルには行きましたが、有名なモナリザを見てません(人がいっぱいいて見れなかった)のでみたいですし、デンデラの12宮図ももう一回みたいです。
機会があったらもう一度行きたいな、行けたらいいなと思います。