国産カルトッシュカード!

アンケートご協力ありがとうございました。
お礼、といってはナンですが、このカードを公開します。
それは……「ファラオカルトッシュカード」です!
本家オスタリス社もびっくり! 日本で作られた、著作権を完全に無視したカードです。
このカードは雑誌ムーで1986年頃、通販で発売されていたようで、価格は強気の10,000円。
監修者はレー・枕夢、解説者はアラハン・ムサートだそうです。
監修者のお名前を聞いて、ピーンと来た方いらっしゃるでしょ!
そうです、二見の本に出てくるでっち上げエジプト考古学者と同じなんです。こんなところがけなげですが、本体ももっとけなげなんです。それはあとで。
発売元ですが、東京は目黒区にあるジャパン・サイエンス・アート。
この会社に10年ぐらい前に電話したことがありますが「お客様のお掛けになった電話番号は~」という感じでしたので、このカードの制作の経緯については謎です。
さて、まずは外観から

二見の本よりデカいですが、厚さは2cm弱と薄いです。
では、ご開帳~

中身は、
・カードの解説書「神秘と奇跡の秘密」総ページ数35
・展開法解説書「占いのすべて」総ページ数19
・展開したカードを置くためのマップ・
・カード
が入っています。
カードは25枚と正規版と同じで、登場する神々も同じです。
ただ、デザインが違っていまして、プタハやハトホルなど人格化した姿で描かれていますし、カードの順番も大幅に違います。
そしてなにより、このカードの凄いところは、プラスチックカードなんです!!
二見の本に出てくる
「カルトッシュカードは当時木片で占われており~」
の大ファンタジーな記述を受けて作られているようで、木片が現代用にプラスチックに変わったようです。
(注:ハトシェプスト~のくだりですが、プロでも未だこれを信じている人がいますが、はずかしいのでそろそろ止めましょう。あのカードはホープ女史が考案したものです)
カードの展開法ですが、ホロスコープ展開法とオリジナルのスフィンクス展開法が載っています。
写真は、スフィンクス展開法で出したものです。
ちょっとカードが違いますでしょ?
と、
つっこみどころが満載なので、この記事を終了させるのが寂しかったりしますが、最後に……
この本には参考文献なるページがあり、エジプト関係本が網羅されているのですが、その中にちゃっかり「王家占いの秘密」なんて本家本元の本が入っていたりします。けなげですね。